僕は日系大手企業で年収1000万円(Stock optionも込みだけどね)を達成したUSCPA(米国公認会計士)。経理やってます。
僕は地方国立大学出身、けがで新卒就職できなくてフリーター生活、ドヤ街で落ちぶれていた時もあったなあ。
最初の就職先は典型的なブラック企業。年収300万円なのに毎月45時間の残業代込み&福利厚生なし。ほんとうに小さい企業からコツコツスキルアップと転職をして奇跡的に底辺から這い上がりました。
大企業の100名以下の子会社で働いていた時、親会社の人へのコンプレックスで、毎日どす黒い感情が渦巻いてました。新卒就職できなかった僕が悪いんだけどね。身分格差マジきついわ。
たいした学歴もなく、新卒就職せず無職期間のある僕が、やっぱ”USCPAコスパ最強!”と実感している理由を解説したいと思います。
USCPAはアメリカの公認会計士資格。USCPAと名刺に書いたり、アメリカでの独立開業には州のライセンスが必要。
試験科目:FAR(財務会計)、REG(税法)、AUD(監査)、BEC(経営学)の4科目。
合格率:50%(75点以上)で合格。 1科目づつ受験可能、科目合格の有効期限は18ヵ月のため、最初の科目合格から18ヵ月以内に全科目合格しないと、再受験が必要な科目が発生してしまいます。
受験資格:州によって異なりますが、大卒(150単位以上取得)を前提
受験場所:アメリカ各州、日本(東京:御茶ノ水、大阪:中津)
合格までの費用:100〜150万円(僕の場合、予備校代70万円、受験料60万円、大学追加単位20万円)
2019年合格率 AICPA
この合格率、大卒&英語が母国語&働きながら受験、を前提としているので、体感的な日本人受験者の合格率は20〜30%くらいでしょうか。日本人の全科目合格者の割合となるともっと低くなります。
僕のUSCPAの総勉強時間は2000〜3000時間くらい。平日1〜2時間、土・日と長期連休に集中して勉強してました。USCPAは簡単、簿記2級程度、TOEIC300点〜合格可能なんて記事を見かけますが、それ大ウソ。
勉強時間1000時間で合格している人は、日本の公認会計士合格者やアメリカの大学を卒業している英語ネイティブです。勉強すればわかるけど試験内容が全て英語って想像以上に大変だよ。
僕はUSCPA勉強開始時点で簿記1級&公認会計士論文式科目合格&TOEIC800以上だったけど、いざ試験になると英語を読むのが遅くて全く試験時間が 足りない。ぶっちゃけ1科目につき2回以上不合格になってます。USCPAは一部の人を除いて、本気で勉強しないと合格できないし、実際合格できず試験を辞めていく人のほうが多い。
ちなみに、僕はUSCPA予備校のアビタスで勉強して、働きながら2年で最終合格しました。アビタスでは、「インプットは日本語、アウトプットは英語」なので、英語が苦手でも日本語に完全対応したオリジナルテキストを使って知識のインプットが効率良くできるのでお勧めですよ。
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USCPAを知っている人は、未経験だけど資格をとって一発逆転やー!、もっと経験を積んで年収を上げたい、有名企業で働きたいと考えてるはず。
でも本当にUSCPA(米国公認会計士)は転職に有効か気になりますよね。僕も転職があっさり決まるまではUSCPAが評価されるか疑心暗鬼で不安イッパイでした。だけど新卒で一流企業に就職できなかった僕が意外にもあっさり大企業へ転職できちゃいました。しかも最終面接1時間後に内定通知をもらって、マジびびりましたよ。
よくUSCPAは会計がわかる、財務諸表が読めるとか言われますが、専門知識では日本の公認会計士には足下にもおよびません。それでも転職市場でUSCPAが評価されるのは理由があるんです。
・民間企業の勤務経験があるので、いわゆる専門バカが少ない。監査法人では専門知識が評価されるけど、民間企業では会計的に正しいかなんて興味ないからね。それより自分を組織の理論に合わせられるかのほうが100倍重要。
・日本の公認会計士には、英語が苦手(学生時代勉強していない)な人が意外なほど多い。高校英語の偏差値50以下とか。USCPAを取得しようとする人は英語はそこそこ得意という人が多いので英語でメールも書けるし、留学経験がなくても訓練すれば海外と電話会議、海外出張もできる人が多い。
・USCPAは働きながら合格するのが原則(資格だけでは評価されない)なので、フルタイムで働きながら合格した継続力・忍耐力があると思われる。僕は年間1000時間以上残業しながら合格したよ。まあマゾヒストであることは否定しない。
・古いタイプの日系企業では、弁護士、公認会計士、税理士などの難関国家資格保有者は短期離職を恐れられて内定が出ないこともあります。USCPAはアメリカの民間資格だし、日本で独立は難しいから人事部には高評価です!(あまり嬉しくない理由ですね)。
USCPAは日本の公認会計士と比較すると圧倒的に簡単。
日本の公認会計士:受験者は無職、合格率は10%前後、合格までの勉強時間は5,000〜10,000時間
USCPA:働きながら受験、合格率は50%前後、合格までの勉強時間は1,000〜3,000時間
日本は「無職期間=遊んでいた」と判断され、転職には圧倒的に不利になります。無職前提で受験する日本の公認会計士とは違い、無職というリスクを回避しながら勉強すれば誰でも合格できるUSCPAはメリットしかありません。
そりゃ日本の国家資格のほうがいいけど、めちゃくちゃお金あって勉強に専念できる、親が会社やってて合格できなくてもコネ入社できるくらいの状況じゃなきゃ、無職で資格試験受ける意味ないじゃん。
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USCPAは簿記検定2級の知識、義務教育レベルの英語、パソコンとExcelの基礎知識があれば、勉強をスタートして働きながら誰でもUSCPA合格レベルに達します。勉強期間は人それぞれ、しかし継続すれば必ず合格できる試験。
基礎的な会計知識だけでなく国際会計基準(IFRS)に精通でき、大量の英文を読むことで自然と英語力の底上され、ITがどんなふうに企業の会計システムと結合してるかUSCPAをつうじてサクッと習得できます。USCPA合格後は、アメリカで独占業務もできます。
USCPAはオーストラリア、カナダ、香港、メキシコ、スコットランドなどと会計士資格の相互承認をしているので、将来海外にも挑戦してみたい人にもおすすめできる資格ですね。
僕は転職予定でなくてもリクナビNEXTに登録しています。USCPA合格後に資格情報を更新してみると、監査法人系のコンサル、事業会社の経理のスカウトが+100%(つまり倍)くらい増えてます。USCPAは最低限の専門性と最低限の英語力の証明になるので、スカウトも増えるし、なんといっても書類選考が抜群に通りやすくなる。特に外資系企業は英語力に重点がおかれるので、USCPAのほうが日本の公認会計士より優遇されることもある。
USCPAの勉強をしていると、日本の公認会計士のほうが格上、日本の公認会計士に合格できなかったから逃げたんでしょ、とかチャチャ入れてくる無能がよってくるけど無視してOKです。
僕は2017年頃から転職を意識し始めました。ちょうどUSCPAの上司がサクッと大手コンサルティング会社へ転職していった時期でした。まわりの会社は好景気なのに僕の勤めている会社は毎年利益が数百万円のまま。赤字にならないだけましだけど、上司のように今の会社に見切りをつけて、優秀な同僚がどんどん退職してゆきました。
USCPAも合格したし、転職市場も好転、会社の業績は超低空飛行、「こりゃ、辞めるっきゃない!」
僕も転職活動をスタートすることにしました。
新卒就職に失敗し、中小企業でくすぶってた自分にチャンスはあるのか?
そんな不安を抱えながら転職エージェントのMS-Japanへ登録して転職活動をスタートしました。MS-Japanの特徴として管理部門や有資格者の求人紹介に特化しているところ。もしも、職歴なし・未経験の場合は既卒・フリーター・第二新卒の正社員就職に特化した株式会社DYMに登録するのもおすすめですよ。
「監査法人、コンサルティング会社は1年中求人を募集しているので、事業会社を中心に応募しましょう。事業会社の良い求人はタイミングを逃すとなかなかありません。」とMS-Japanのコンサルタントにアドバイスされ、長く働ける事業会社の求人に応募することにしました。年齢的に絶対に失敗できない。緊張感Maxです。
MS-Japanは管理部門に特化しているだけあって、紹介された企業は大企業ばかり。
日立、オリンパス、エーザイ、SBIホールディングス、日本板硝子など全15社。
書類選考:10/15社 通過
1次面接:4/10社 通過
2次面接:1/4社 通過
転職活動期間は1.5ヵ月間、仕事があるので面接の日程調整が大変だったなあ。
最終的な内定は1社だけ、でも誰もが知る超大手企業。年収1000万円(stock option含む)、福利厚生も抜群です。企業文化、仕事の進め方、難易度が違うから中小企業→上場大企業へ転職は無理に近いと言われてるけど、実務経験+USCPAの両方があったからこそ内定をいただけました。
MS-Japanのコンサルタントさんには大大大感謝です。
僕は経験者採用なので、今回未経験者に特化した株式会社DYMは利用しませんでした。僕は一番最初の就職のときは、既卒で職歴なし・未経験だったので正社員就職の困難さは実感してます。株式会社DYMは職歴がないから登録を断られることはないし、未経験者でも応募できる求人がありるので利用してみる価値はあるかもね。